実は健康大国の香港
僕は香港について本や映画やテレビでしか知らなかったが、新旧ごちゃまぜな近未来の雰囲気を醸し出す街で、物価が高く住みやすさとはほど遠い街という印象を持っていた。
そもそもどうして今回の行程に香港が加わったのか、あまり覚えていないが台湾や上海には行っていたので中華圏でまだ行ったことがない国として決まった気がする。
お昼の便で成田空港から出発し、到着したのは夕方だった。
きらびやかなネオンや夜景と林立する高層ビルが目に飛び込んできて、これからアジア周遊の旅が始まるのかと僕は意気揚々としていた。
(連れ合いは飛行機内でみるみる具合が悪くなり意気消沈していた)
宿はAirbnbという民泊仲介を使って決めたのだがサイトでは写真をとても上手に撮る。
我々は実際に部屋を見て愕然とした。
窓なし三畳一間、バストイレ一緒、荷物を置くとドアが開かず、毎回お腹を凹ませて隙間から部屋に入らなければならない迷物件だった。
しかしそれもそのはず、東京都の半分の面積に800万人もの人が住んでいるという。
そんなところでは空気も悪く、健康的ではないと思っていた。
しかし!
調べてみると、2017年香港は3年連続で男女とも平均寿命が世界1位になっていた。(※厚生労働省調べ)
男性は81.70歳、女性は87.66歳で、かつて女性の平均寿命は日本が世界一だった時代が長く続いたが、今ではその栄光も香港に追い抜かれてしまった。
何故、香港が世界一の長寿国になれたのか?
それは「医食同源」という考え方。
医食同源(いしょくどうげん)とは、日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方のことで、香港ではいたるところに生薬や漢方を取り扱う店があった。
飛行機の中で風邪を引いた連れ合いがせっかくならこの国のやり方で治す!と街で目にしていた生薬や漢方を取り扱うお店で実際に試すことにした。
ここのお店は体調に合わせたものを出してくれた。
全く言葉は通じないがジェスチャーで風邪を表現しようとすると店のお姉さんが「デコだしな」と言って熱を測りオススメのドリンクを調合してくれた。
そして出された真っ暗な液体は強烈なイソジンのような味がして、顔を歪めていたら通りがかったおっちゃんに爆笑された。
こんなものを呑み人がいるのだろうかと思ったが、驚いたことに横を見ると同い年くらいの若者がタピオカでも飲むかのように一気に飲んで消えていった。
老若男女問わず、普通の人々が薬という感覚ではなく、生活の一部として漢方薬、生薬を飲んでいる。
この意識の差が世界一の長寿国たるゆえんだと感じた。
日本も香港の「医食同源」を見習い、未病の考え方をする人が増えれば高齢者の薬問題も解決して医療費も下がり、健康寿命と平均寿命の差がなくなるのではないかと思う。
ちなみに連れ合いは気合いと生薬ドリンクのおかげか1日で風邪を治した。
※香港には2019年の1月末に行った。
その後、容疑者引き渡し条例改正案への反対から始まったデモは約1年経つ今でも活動は続いている。
現在、コロナ騒ぎで世間の関心は薄れているが、うやむやにならず民意が反映されることを願う。
歴史的にも特殊な国、香港をデモ前に見れたことは大きな財産になった。
モンスターマンション益昌大廈↓
カエルのおかゆ🐸 味は鶏肉っぽい↓
金魚街 ビニール袋すべてに金魚が入っている↓
誰がいつ着けるの分からない金の豚ネックレス↓
映画「天使の涙」より ソフトクリームワゴン↓
香港にゃんことわんこ↓
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